看護師の面接でSDGsを聞かれたら?よくある質問と答え方のコツを解説
1. はじめに
「SDGsって聞いたことはあるけど、面接で聞かれるって本当?」
「実際に聞かれたけど、うまく答えられなかった…」
最近、看護師さんからこんな声をよく聞くようになってきました。
たしかに、志望動機や自己PRといった定番の質問に加えて、
「時代的なテーマ」がちらっと出てくることが増えてきた印象です。
その中のひとつが、「SDGs(持続可能な開発目標)」。
この記事では、
面接でSDGsが出る理由って?
実際どんなふうに聞かれるの?
うまく答えられなかったけど、なんて返せばよかったの?
といった疑問に、やさしくお答えしていきます☺️
2. SDGsの17の目標って?看護師と関係あるのはどれ?
まずは、SDGs(エスディージーズ)=持続可能な開発目標の全体像から見てみましょう。
SDGsには、全部で以下の17個の目標があります👇
🌍 SDGsの17の目標一覧
貧困をなくそう
飢餓をゼロに
すべての人に健康と福祉を
質の高い教育をみんなに
ジェンダー平等を実現しよう
安全な水とトイレを世界中に
エネルギーをみんなに そしてクリーンに
働きがいも 経済成長も
産業と技術革新の基盤をつくろう
人や国の不平等をなくそう
住み続けられるまちづくりを
つくる責任 つかう責任
気候変動に具体的な対策を
海の豊かさを守ろう
陸の豊かさも守ろう
平和と公正をすべての人に
パートナーシップで目標を達成しよう
どれも大切なテーマですが、看護師さんの仕事ととくに関わりが深いのはこのあたり👇
💡看護師と関わりがあるSDGs目標(ピックアップ)
目標3「すべての人に健康と福祉を」
→ まさに看護師の根っこにある使命です。「誰ひとり取り残さない医療」の実現に直結しています。目標5「ジェンダー平等を実現しよう」
→ 看護の現場は女性比率が高い職場でもあり、管理職への女性登用や育児と両立しやすい職場づくりは重要なテーマ。目標8「働きがいも 経済成長も」
→ 働く人が心身ともに健康でいられる環境づくりや、やりがいを持てる仕組みづくりに関わる内容です。目標10「人や国の不平等をなくそう」
→ 外国人患者さんや障がいのある方にも平等に接する姿勢、誰でも安心できる医療の提供などもここに当てはまります。目標12「つくる責任 つかう責任」
→ 医療現場では物品の無駄遣いやごみの分別・削減など、資源の使い方を見直す取り組みも進んでいます。目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」
→ 多職種連携やチーム医療も、「力を合わせて課題に取り組む」という意味でこの目標と深くつながっています。
「医療」「福祉」「働き方」「多様性」など、実は看護師さんの毎日の仕事そのものが、すでにSDGsの実践につながっているんです☺️
「自分には関係ないかも…」と思っていた方も、
ちょっとだけ意識を向けてみると、「あ、私、もうやってるかも」って思えることがあるかもしれませんね。
3. 面接で「SDGs」は本当に聞かれるの?
最近、看護師さんの面接でも「SDGsに関連する質問をされた」という声が、少しずつ増えてきています。
ただし、まだまだ“どこでも当たり前に聞かれる”というほどではありません。
だからこそ、「ちょっと聞かれてびっくりした」「なにを答えればいいかわからなかった…」という方も多いのが実情です。
💡SDGsが聞かれるかどうかは、施設の“カラー”による
すべての医療機関で聞かれるわけではなく、“その施設がどんな価値観を大切にしているか”によって違いがあります。
✅ SDGsに関連する質問が出やすい施設の特徴
採用サイトや病院案内に「SDGsに取り組んでいます」と明記している
「地域医療」「多職種連携」「働きやすさ」などを積極的にアピールしている
ISO認証や環境対策に積極的な法人グループに属している
若手や中堅スタッフの採用・育成に力を入れている
こうした施設は、「SDGsへの意識がある人」を採用したいと考えている可能性があるため、関連する質問が出るケースがあります。
🏥 実際に出た!質問例(看護師さんからのヒアリングより)
「当院では地域福祉や高齢者支援に力を入れていますが、それについてどう感じますか?」
「SDGsに関連して、あなたが普段大切にしていることはありますか?」
「働きやすい職場環境のために、自分ができることはありますか?」
「多様な価値観を持った患者さんと関わるうえで、大切にしていることは?」
いずれもSDGsというワードを直接使わずに、理念や考え方を探っているのが特徴です。
👩⚕️ よくある質問との違いは?
従来からある質問
「あなたの長所と短所は?」
「志望動機を教えてください」
最近出てきた“SDGs的”な質問
「誰かのために、自分ができることは何だと思いますか?」
「職場や社会の中で、自分の役割はどんなものだと思いますか?」
このように、価値観や考え方に踏み込むような質問が、じわじわと増えてきている印象です。
🔎 こんな病院・施設は要チェック!
地域包括ケア病棟や訪問看護に力を入れている
看護部長のブログや病院通信などで「働きやすさ」「ダイバーシティ」に触れている
採用パンフレットに「チーム医療」「サステナブル」「ジェンダー」などの言葉がある
面接前にちょっとだけチェックしておくと、「あ、こういう質問来るかも」と心の準備ができて安心です◎
✅ POINT:面接官が見ているのは“考え方”
「SDGsって何か知ってますか?」という質問は、知識を試すためではありません。
面接官が見ているのは…
この人は、まわりと協力して働ける人かな?
地域や患者さんのことをちゃんと考えている人かな?
「医療職としての視点」だけじゃなく、社会全体に目を向けられる人かな?
こういった“人柄”や“視点の広さ”を知るための質問なんです。
だからこそ、専門用語や完璧な知識よりも、“自分らしい気づかい”を伝えることのほうがずっと大切ですよ🕊
4. 面接で「SDGs?」と聞かれて、うまく答えられなかったあなたへ
「面接でSDGsについて聞かれたけど、頭が真っ白に…」
「“すみません、よくわかりません”って答えちゃった…」
こんな経験、実は全然めずらしくありません。
それどころか、「まさか看護師の面接でSDGsが出るなんて…」と驚いて、
その場で言葉に詰まってしまう方は年々増えているくらいです。
💬 でも、大丈夫。
SDGsって、学校で習うわけでもなければ、
看護師の国家試験に出てくるわけでもありません。
それでも、面接官は時代の流れに合わせて、
「ちょっと視野の広さを見てみようかな?」という軽い気持ちで質問することがあります。
つまり、知識の量を試しているわけではないんです。
🌿 面接で“答えられなかった人”こそ、今からの一歩が大切
大事なのは、「失敗した…」と落ち込むことじゃなく、
「今度はこう答えよう」と少しだけ準備しておくこと。
次に似たような質問が出ても、
落ち着いて「私なりに考えていることがあります」と伝えられたら、それで十分です◎
💡 例:「あのときこう言えたらよかったかも…」な模範回答
💬 Q:「SDGsに関心はありますか?」
A:
「ニュースなどで少しずつ耳にするようになって、関心を持ち始めたところです。
特に“すべての人に健康と福祉を”という目標は、看護師として大切にしたいことだと感じています。」
💬 Q:「当院ではSDGsの一環として働きやすい環境づくりに力を入れています。あなたはどう考えますか?」
A:
「とても素敵な取り組みだと思います。
私も日々のコミュニケーションや声かけを通じて、チームが働きやすくなるような関わりを意識しています。」
💬 Q:「あなたが普段意識している、環境や社会への配慮はありますか?」
A:
「小さなことですが、ごみの分別やペーパーレスを意識したり、
物品を大切に使うように気をつけています。
看護師としてだけでなく、ひとりの生活者として、できることから取り組んでいます。」
✨ ポイントは「今の自分の目線で語ること」
“立派なことを言おう”としなくて大丈夫。
「自分なりに感じたこと」「できる範囲でやっていること」を、
あなたらしい言葉で伝えられれば、それがいちばんの答えです☺️
「一度うまくいかなかった」経験があるからこそ、
次のチャンスではきっと、あなたの言葉がもっと自然に届くはずです。
5. 面接前に準備しておくなら、このポイントだけ押さえればOK!
「SDGsって言われても…正直よくわかってなくて💦」
「どこから勉強したらいいかわからない…」
そんな方も、ここだけ押さえておけば大丈夫!
むずかしい用語を覚えなくても、“考え方”や“姿勢”を少しだけ整理しておくことで、ちゃんと伝わります◎
✅ 1. SDGsのキーワードは「健康・平等・協力」
看護師さんの面接で出やすいのは、17の目標の中でも以下のようなもの:
目標3:すべての人に健康と福祉を
「どんな看護を大切にしていますか?」
目標5:ジェンダー平等
「働きやすい職場づくりについて、どう思いますか?」
目標8:働きがいも経済成長も
「チームで協力するために大事にしていることは?」
目標12:つくる責任 つかう責任
「物品管理や環境面で気をつけていることはありますか?」
どれも、特別な知識がなくても、看護師として日々意識していることに置きかえられるテーマばかりです🌿
✅ 2. 「自分が大切にしていること」でOK!
「SDGsと言われると難しそう…」と思うかもしれませんが、
実は、答えの中に“SDGs”という言葉が入っていなくても大丈夫。
たとえば…
「患者さんが安心できるように、笑顔と声かけを心がけています」
「同僚とちょっとした一言を交わすようにして、風通しをよくしたいと思っています」
「限られた物品を大切に使うように気をつけています」
こういった“人や環境にやさしい姿勢”こそ、SDGsの本質なんです。
✅ 3. 完璧じゃなくていい。あなたらしい言葉がいちばん
面接では、かっこいい言葉を並べるよりも、
あなたがふだんからどんなふうに働いているのかを、
等身大で話せたほうが、ずっと好印象です✨
たとえば…
「実はSDGsってまだよく知らなくて…でも、
“まわりと協力して働く”とか、“誰かのためにできることを考える”という考え方には共感しています。」
こんなふうに話すだけでも、誠実な姿勢がちゃんと伝わります◎
💬 まとめ:これだけ覚えておけば安心!
SDGsの中で「健康」「働きやすさ」「人との協力」は、看護師さんにとって身近なテーマ
特別な知識よりも、「自分の中でどう感じてるか」を伝えることが大切
「やっていない」ではなく「これから意識していきたい」も立派な答え方!
SDGsの質問って、知識テストではなく、あなたの価値観を知るための窓口。
だからこそ、完璧を目指す必要はないですよ☺️
6. まとめ
看護師の面接で「SDGs」が出てくることは、少しずつ増えてきている
でも、完璧に答えられなくても大丈夫
「健康と福祉」への想い、「誰かのためにできること」こそが、SDGs的な考え方
あなたがふだんやっている“ちょっとした気づかい”や“まわりを思いやる行動”、
それだけで、もう立派なSDGsの一歩になっていますよ🩵
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