看護助手給与調査 2025年5月版

1. 看護助手の希望賃金、平均はいくら?

神奈川労働局の「求人・求職・賃金バランスシート」によると、看護助手として求職する方が希望する平均賃金は、令和3年の約20万円から、令和6年には21万円を超える水準にまで上昇しています。直近では、令和7年3月時点で月給22万2,174円と、過去最高水準を記録しています。

平均で見れば、3年でおよそ2万円(約10%)のアップ。
この傾向は、転職市場における「希望水準の変化」を示す一つのシグナルといえるでしょう。

 

2. なぜ上がっているのか?背景にある“3つの要因”

希望賃金の上昇には、複数の社会的要因が影響していると考えられます。

  • 物価上昇(インフレ)
     生活費の上昇が「少しでも高い給与を希望したい」という心理を後押ししています。

 

  • 人手不足と業務負担の増加
     慢性的な人手不足により、一人ひとりの業務量が増加。その反動として、希望条件も高めに設定されがちです。

 

  • 情報の透明化と比較のしやすさ
     求人サイトやSNSで他職種・他施設との給与比較がしやすくなり、「自分ももっともらっていいのでは」と感じる人が増えている可能性もあります。

 

3.データで見る看護助手の求人・求職者動向(令和3年~7年)

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※令和4年11月の求職者希望賃金平均額は、前後月と比較して大きく上昇していますが、データ母数が少なかった可能性や一部の高額希望者の影響によるものと考えられます。全体傾向を把握する際は、複数月の平均や流れを併せてご確認ください。

 

① 求人賃金(最高値)は安定的に上昇傾向

オレンジのライン(求人賃金最高値)は月額22〜24万円前後で推移しており、令和5年以降はじわじわと上昇しています。これは、医療現場における看護助手の需要が高まっていることの一つの証といえるでしょう。

✔ コロナ対応や高齢化による業務量の増加
✔ 病院や施設側の待遇改善による人材確保の動き

が背景にあると考えられます。

 

② 求人賃金(最安値)は依然として19万円前後が主流

黒いライン(最安値)は、全期間を通してほぼ横ばいで、19万円前後を推移しています。

これは、一定の施設では最低限の条件で募集をかけ続けている実態を示しており、希望条件によっては「低賃金求人」に当たってしまう可能性があることにも注意が必要です。

 

③ 希望賃金(平均)はゆるやかに上昇中

青いライン(求職者希望賃金平均額)は、令和3年ごろは20万円前後だったのが、最近では21〜22万円前後まで上昇。

💡注目したいのは:

  • 大きな上下動はあるものの、全体としては上昇トレンド

  • 特に令和5年後半以降、21万円台が定着

 

これは、

  • 求職者の意識変化(もっと評価されたい)

  • 相場に関する情報が手に入りやすくなった影響

といった、労働者側の「値付け」の見直しが進んでいる兆候です。

 

✨ まとめ:賃金トレンドをどう読み、どう活かす?

  • 看護助手として転職を考えるとき、「いくらもらえるか」ではなく**「いくらなら妥当か」**をデータから知ることが重要です。

  • 求人賃金の最高額は上がっていますが、施設ごとのばらつきも大きいため、情報収集がカギ。

  • 平均希望賃金も上昇中。相場を理解し、交渉に活かすことが成功のポイントになります。

 

希望賃金は年々上昇していますが、**実際に求人票に記載されている賃金(求人賃金)**はどうでしょうか?

令和6年度の求人賃金を見ると──

  • 最高値は24万円台(月額ベース)

  • 最安値は19万円台前半

中央値に近い水準で比較しても、**「希望>提示」**の傾向があり、
とくに20万円〜22万円のラインでミスマッチが生まれている場面も少なくありません。

 

4. 「希望が高いと転職しにくい」は本当?

一概に「高望み=NG」とは言えませんが、転職活動では市場とのバランスが大切です。

✔ 希望額が相場から大きく離れていると、書類選考や面接で敬遠されることも。
✔ 一方で、スキルや経験、勤務条件(夜勤あり/なし 等)によっては高待遇が十分に狙えるケースもあります。

「自分の希望は高すぎる?ちょうどいい?」
その判断をするには、定期的に相場を確認することが有効です。

 

5. 高待遇を狙うには?注目すべきポイント

給与だけでなく、福利厚生や働き方の柔軟さにも目を向けてみましょう。

  • 寮、社宅の有無:家賃負担が減る分、実質的な収入アップに
  • シフトの自由度:自分の生活に合った働き方がしやすい
  • 昇給制度:長期的に見た収入安定につながるか

 

さらに、病院・施設の「体制の整い方」や職場の雰囲気も、離職率や給与水準に影響します。

情報収集の際は、「賃金」だけでなく「続けやすさ」にも目を向けてくださいね。

6. 【まとめ】数字に惑わされず、“自分らしい転職”を

転職市場は「条件を求める場」であると同時に、「納得できる働き方を探す場」でもあります。

  • 平均値やトレンドを知ることで、現実的な目線での転職活動が可能に。

  • 高望みしすぎず、でも安売りもせず。

  • 給与だけでなく、自分に合う職場かどうかを大切に。

そんな「バランス感覚」こそが、満足度の高い転職を導いてくれます。

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参考文献:厚生労働省 神奈川労働局「求人・求職バランスシート【職業安定課】令和6年度~令和3年度」(2025年05月02日参照)

※本データは、神奈川県労働局が公開している「求人・求職・賃金バランスシート(看護師/カテゴリ:37保健医療サービス職業従事者)」をもとに、令和3年4月〜令和7年3月の期間で集計し弊社独自で作成したものです。
※掲載している金額は平均値・最高値・最安値であり、すべての求人に該当するものではありません。あくまで目安としてご覧ください。
※実際の求人条件は個別に異なりますので、詳細についてはお気軽にご相談ください。

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