看護師の副業と年末調整はこれだけ!確定申告が必要な人・いらない人を解説

1. はじめに

「副業を始めてみたけれど、年末調整ってどうすればいいの?」
「副業分って本業の病院に言わなきゃいけないの?」
「確定申告したほうがいいのかな?」

毎年11〜12月になると、こんなお悩みを抱える看護師さんが一気に増えます。

普段は患者さんのケアに全力で、税金のことってなかなか触れる機会がありませんよね。
ましてや"副業"となると、急にむずかしそうに見えてしまうもの。

でも安心してください。
ポイントさえ知っていれば、手続きはすっごくシンプルになるんです。
この記事では、

  • 年末調整と確定申告の違い

  • 副業したとき、どんな処理が必要になるのか

  • バレないための住民税の話

  • 副業している看護師さんの“実際のケース”

などを、できるだけわかりやすく、やわらかく解説します。

「今年から副業デビューした」という方も、
「なんとなく毎年モヤっとしていた」という方も、
この記事を読み終えるころにはスッキリ整理できているはずです!

 

2. 看護師が副業しても“年末調整”は本業だけでOK

まず最初にいちばん大事な結論をお伝えします。

👉年末調整をしてくれるのは本業の職場だけ。

これを知っておくだけで、副業まわりの不安の半分は消えます。

 

2-1. 副業先に「年末調整してください」はNG

副業先(スポットバイト・夜勤バイト・単発のクリニックなど)は、あなたの“メインの勤務先”ではありません。

年末調整は
「その年に、もっとも多く給与を支払った職場」=本業
が行うルール。

だから、
副業先に年末調整をお願いする必要はありませんし、
お願いしてもできません。

 

2-2. 副業先からもらう“源泉徴収票”はどうすればいい?

副業で働くと、最後のお給料をもらった後に

  • 源泉徴収票

が届きます。

ここで多い質問がこれ↓

「これ、本業の病院に出さないといけないの?」

答えは、
💡 出さなくてOK。

副業分の源泉徴収票は、本業で使いません。
確定申告が必要な場合にだけ、自分で使います。

「本業に見せる=副業がバレる」
と思って不安になる方も多いですが、提出不要なので安心してくださいね。

 

2-3. 年末調整で副業分は“まとめてもらえない”理由

よくある誤解がこちら。

「本業に副業の源泉徴収票をまとめて出せば全部やってくれるんじゃ…?」

実はこれ、できません。

年末調整の目的は、
本業の給与に関する税金の調整だけ。

副業で得た収入は、
“本業の給与とは別のもの”として扱われるため、
本業側で合算して計算することができない仕組みになっています。

「年末調整=本業の分だけ」
と覚えておけばOKです!

3. 副業している看護師が「確定申告が必要になるケース」

年末調整は本業だけで終わりますが、
副業をしている場合は“確定申告が必要になる人”もいます。

ここでは、看護師さんに多いパターンに合わせて、できるだけシンプルに解説しますね。

 

3-1. 年20万円以下ルール(副業の合計額)

看護師さんの副業でいちばん多いのが、
「スポット夜勤」「デイサービスの単発」「イベントナース」など、
副業先から給与をもらうタイプのお仕事。

この場合は、
副業の年間所得が20万円以下なら確定申告は不要 とされています。

ただし…

✔「所得=収入ではない」

・収入=お給料で言うと、基本的には通勤手当を除いた金額 ・所得=収入から経費を引いた金額

例:他県での美容機器モニターのお仕事 収入:報酬20万円 経費:現場までの飛行機代(往復5万円) 所得:報酬20万-交通費5万=所得15万

  • 夜勤バイトで年間15万円稼いだ
    → 所得は15万円
    申告不要(OK)

  • 25万円稼いだ
    → 所得25万円
    確定申告 必要

 

3-2. 副業が「業務委託・フリーランス扱い」の場合

美容系の施術補助や、スポット看護で「業務委託扱い」されるケースもあります。

この場合は、
1円でも所得があれば確定申告が必要。

給与所得ではなく、「雑所得」や「事業所得」になるため、20万円ルールの対象外なんです。

ただ、業務委託の場合は

  • 白衣代

  • 医療用ハサミ

  • 交通費

  • 書籍代
    などの経費が使えて、節税につながることもあります。

 

3-3. パート+副業のケース

本業が「常勤」ではなく パートの看護師さん も増えていますよね。

パートでも年末調整をしている場合は同じルールですが、
勤務時間や収入が少ない方は、
本業側で年末調整が行われていないケースもあります。

  • 本業が年末調整なし

  • 副業あり

の場合は、
基本的に確定申告が必要 なので注意しておきましょう。

 

3-4. 経費は引ける?看護師さんによくあるパターン

副業が アルバイト(給与)なら経費は使えない
副業が 業務委託なら経費を使える

というイメージです。

看護師さんのよくある例を挙げると…

  • 夜勤スポットで病院までの交通費
    給与扱いなら経費NG
    → ただし、交通費支給されていればそのまま処理OK

  • 美容クリニックの手伝いが業務委託
    白衣購入費が経費になるケースあり

「自分の副業はどちら?」と迷ったら、
勤務契約書や給与明細の“区分”を見るとわかりやすいですよ。


★ちなみに、ナースハーバーの代表は現役の税理士でもあります。
もしこの記事を読んで「ここがよく分からない…」という部分があれば、
お気軽にご相談くださいね。

必要なところだけ、やさしく整理してお伝えします!

 

4. 副業が病院にバレる?年末調整で気をつけたいポイント

看護師さんの副業で、いちばん多い相談がこれ。

「副業って病院にバレるって本当ですか…?」

結論から言うと

👉バレる原因のほとんどは“住民税”。

年末調整が直接の原因ではありません。

 

4-1. “住民税”が本業に通知される仕組み

会社(病院)は、毎年6月頃に
従業員の住民税額が書かれた通知書 を市区町村から受け取ります。

ここに、

  • 本業の収入より明らかに税額が高い

  • 告知されている給与額と住民税が合わない

などがあると、
「この人、他にも収入があるのかな?」
と気づかれてしまうことがあります。

 

4-2. バレたくないときの選択肢「普通徴収」

確定申告をするときに、住民税の納付方法を
「普通徴収(自分で払う)」
にすると、本業の職場に住民税の情報が行きません。

ただし…

  • 給与所得の副業
    → 普通徴収を選べない自治体もある

  • 会社の規定でそもそも副業禁止
    → 住民税以外のルートでバレることも

など、必ずしも100%ではありません。
でも「バレにくくなる」ことは確かです。


4-3. 逆にバレやすいパターン

次のようなパターンは要注意です。

  • 副業収入が大きい(年間100万円など)

  • 勤務先が小規模で、住民税額の変化が目立つ

  • 副業が病院やクリニックなど、同業界で働くタイプ

看護師さんは同業間のネットワークが強いので、
バイト先で知人に会ってしまい、
“噂ルート”でバレるケースが実は一番多いです。


5. 副業した看護師がやるべき手続きチェックリスト

最後に、やることだけをすっきり整理しますね♡


✔ 副業先から源泉徴収票が来たら

  • 保管しておく(本業に提出不要)

  • 必要なら確定申告で使う

 

✔ 年末〜年明けにやること

  • 本業で年末調整の書類を出す

  • 副業分は何もしなくてOK

 

✔ 確定申告が必要かチェック

  • 副業の所得が20万円を超える?

  • 業務委託やフリーランス扱い?

  • 本業で年末調整されてない?

1つでも当てはまれば申告が必要です。

 

✔ 確定申告の時期(1月〜3月)

  • 源泉徴収票をまとめて用意

  • マイナンバーカード/E-TAXで申告

  • 住民税の徴収方法を選択(バレたくない人は重要)

 

✔ 医療費控除・ふるさと納税も忘れずに

副業関係なく、まとめて申告できますよ!

 

6. よくある質問(Q&A)

看護師さんから特に多いご質問をまとめました。

 

Q1. 副業の源泉徴収票は本業に提出しますか?

A. 提出しなくて大丈夫です。
本業は「本業としての給与」しか年末調整しない仕組みなので、
副業分を出す必要はありません。
確定申告が必要な人だけ、自分で保管しておけばOKです。

 

Q2. 副業が病院にバレないようにする方法はありますか?

A. “住民税の普通徴収”を選ぶのが基本です。
完全にゼロとは言えませんが、
住民税から気づかれるリスクは大きく下がります。
ただし、副業禁止の病院では別ルート(同僚の目撃など)から
バレることが多いので注意しましょう。


Q3. 副業の年間収入が20万円ギリギリ…どうすれば?

A. 20万円を超えるかどうかがポイントです。

  • 19.8万円 → 申告不要

  • 20.2万円 → 確定申告必要

クーポン券や交通費支給などがある場合は、
手取りではなく「支払金額」で判断します。

 

Q4. 副業を“雑所得”として申告してもいい?

A. 業務委託や事業型ならOK。アルバイトはNG。
給与として振り込まれる副業は「給与所得」に分類されます。
勝手に雑所得扱いにすると誤りになるため要注意です。

 

Q5. パート+副業の場合はどうなりますか?

A. 本業側で年末調整されていれば同じルールです。
ただし、本業が年末調整していない場合は、
副業の有無にかかわらず確定申告が必要になります。

 

7. まとめ

看護師さんの副業と年末調整は、仕組みがわかればとてもシンプルです。

  • 年末調整は本業だけでOK

  • 副業先の源泉徴収票は提出しなくてOK

  • 副業の所得が20万円を超えるなら確定申告

  • 業務委託型の副業なら必ず確定申告

  • 副業がバレる原因は「住民税」

  • 普通徴収にするとバレにくくなる

  • 必要書類は源泉徴収票を中心にシンプル

 

初めての方でも、一度整理すれば次の年はもっとラクになります♡

税金のことはちょっとややこしいですが、
大切なのは 自分の働き方に合った正しい手続きができればOK ということ。

気になるところだけ見返せるよう、この記事を“マイガイド”として活用してくださいね。

 

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