看護師が副業すると税金はどうなる?確定申告の条件・バレないコツ・手取りの残し方を解説

1. はじめに|副業する看護師さんが増えている今、“税金どうなるの問題”がいちばん不安

「少しだけ収入を増やしたい」「夜勤が減ってしまったから補いたい」「単発のバイトならできそう」
——そんな理由から、副業を始める看護師さんが本当に増えています。

でもその一方で、

「副業の税金ってどうなるの?」
「確定申告って必要なの?」
「病院にバレたりしない?」

といった “お金まわりの不安” が、いちばん多い相談なんです。

税金のルールって難しそうに見えますが、
ポイントさえ押さえれば、実はとてもシンプル。
そして、看護師さんの場合は“気をつけるべきポイント”が他の職種よりちょっとだけ特殊なんです。

このコラムでは、

  • 副業はいくらから申告が必要なのか

  • バレる・バレないの境界線

  • アルバイトと業務委託の違い

  • 経費が使える副業・使えない副業

  • スマホでできる確定申告の流れ

など、看護師さんが知りたいことだけを
やさしく・わかりやすくまとめました。

「これだけ知っておけば大丈夫」
そう思ってもらえるように、できるだけかみ砕いてご説明しますね。

 

2. 看護師の副業は税金がどうなる?まず押さえたい基本ルール

副業の税金って、むずかしそうに感じますよね。
でも、まず知ってほしいのは 「看護師の副業は“どんな働き方か”で税金の扱いが変わる」 というシンプルなポイントだけ。

ここさえ押さえれば、後の話が一気にラクになります。

 

2-1. 副業には大きく分けて “給与” と “報酬” の2種類がある

看護師さんの副業で多いのは、この2パターンです👇

① アルバイト・派遣・単発スポット(=給与)

  • 給与として支払われる

  • バイト先で源泉徴収されている

  • 年末調整は基本「本業側のみ」

👉 病院で働くときと同じ扱いになります。

 

② 業務委託・オンライン副業(=報酬)

美容イベントや美容医療のPR看護師、
SNS・ライティング・オンライン副業などに多い形。

  • 報酬として支払われる

  • 源泉徴収されている場合とされない場合がある

  • 自分で「収入―経費=利益」を計算する必要あり

👉 経費が使えるので節税しやすいのが特徴です。

 

2-2. よく聞く“20万円ルール”は「確定申告が必要かどうか」の話

看護師さんから本当に多い質問がこれ。

「20万円以下なら確定申告いらないんですよね?」

正しくは…

  • 本業で年末調整済み
  • 給与を含む副業所得が20万円以下

上記なら、申告不要となる場合があります。

つまり、
  • 給与を含む副業=20万円以下なら確定申告不要
  • 給与を含む副業=20万円を超えるなら確定申告必要
と覚えておくとスッキリします。
 

ただし、

❗️注意:副業が“事業所得”になる場合は20万円関係なし

 

副業が事業所得の場合=1円でも所得があれば確定申告が必要になります。

 

・どうしたら事業所得になる? 2022年の税制改正では、
「帳簿・書類を作成し、保存していれば、
本業・副業に関係なく、概ね事業所得として認められる」

という考え方が明確に示されました。

 

2-3. “税金を精算するタイミング”を知ると全体が見える

基本的には、

所得に税金がかかる → 年末調整 or 確定申告で精算

という流れ。

看護師さんの場合は、

  • 本業:病院で年末調整

  • 副業:種類によって申告方法が変わる

この2つが合体して、最終的にあなたの税金が決まります。

 

2-4. 実は、看護師の副業でいちばん大事なのは“バレる仕組み”

税金の話で絶対に切り離せないのが、

副業が病院にバレる流れ=住民税通知

というポイント。

年末調整や確定申告よりも、
住民税をどう処理するかのほうが、看護師さんにとって重要です。

(このあたりは、第4章でくわしく解説しますね💙)

 

3. 副業はいくらから確定申告が必要?看護師さんが迷いやすい3つのパターン

「いくらから確定申告が必要なの?」
ここは看護師さんから一番質問が多い部分です。

でも実は、金額だけでは判断できず、
“どんな働き方の副業か”で変わるのがポイントなんです。

ここでは看護師さんがよくある3パターンに分けて、
できるだけ“自分ごと”として判断できるように説明しますね。

 

3-1. 病院+バイト(Wワーク)の場合|金額に関係なく申告が必要なことが多い

これは “給与以外(報酬)”の話であって、バイトなどの“給与”は20万円ルールが関係ありません。
【例】
  • 本業:病院 → 年末調整あり
  • 副業:バイト(給与) → 源泉徴収済み
この場合、確定申告で両方合わせて計算し直す必要があります。
→確定申告(所得税)においては、申告義務はありません。
※住民税の申告は必要です。
ただし、副業20万以下でも、給与明細から所得税を源泉徴収されている場合は確定申告するとお金が還ってくる可能性があります。
【例】
  • 本業:病院 → 年末調整あり
  • 副業:バイト(給与) → 源泉徴収済み
この場合、確定申告で両方合わせて計算し直すことでお金が還ってくる可能性があります。

 

3-2. 単発スポット+オンライン副業(報酬)の場合|20万円ルールが関係する

美容イベントのスポットや、
SNS系・ライティングなど「報酬扱い」の副業に多いケースです。

 

  • 本業で年末調整済み

  • 副業(報酬)が年間20万円以下
    確定申告が不要になる場合があります。

ただし、気をつけてほしいこともあります👇

❗️副業が“報酬”でも、経費を引いた後の「利益」で判断する

例えば、

  • 副業収入:30万円

  • 経費:12万円
    利益18万円 → 申告不要になる可能性あり

こういうパターンはよくあります。

 

3-3. 業務委託(美容施術・インフルエンサーなど)の場合|申告が必要になる可能性が高い

美容医療の施術サポートや、
委託業務としてのPR系など、看護師さんに増えている働き方です。

この場合は、

👉 “自分で収入と経費を計算する必要がある”=確定申告が必要なケースが多い

という特徴があります。

【よくあるケース】

  • 報酬は源泉徴収されている

  • だけど経費(交通費・備品・勉強代など)も使う

  • 結果として「自分で計算」する必要がある

  • 確定申告で最終的な税額を決める

看護師さんの場合、
美容系・イベント系・SNS副業をしていると、ほぼ申告が必要と考えておくと安心です。

 

3-4. かんたんまとめ|自分がどのパターンかチェックしよう

・アルバイト・派遣・スポット(給与):給与扱い。20万円を超えなければ確定申告の義務は無し。ただし、住民税は申告する必要有り。

・業務委託:報酬扱い。利益20万円以下なら不要の可能性あり

・ネット収益、ハンドメイド:報酬扱い。利益20万円以下なら不要の可能性あり

・美容施術やPRイベント:報酬扱い。確定申告必要になることが多い

 

 

4. 副業が病院にバレる原因は“税金”|看護師さんが気にすべきポイント

看護師さんが副業で一番心配しているのは、
やっぱり 「病院にバレないかな…」 という部分ですよね。

実は、副業がバレる原因のほとんどは

👉 税金(住民税)の通知がきっかけ

です。

これさえ理解しておけば、
副業が原因でトラブルになる確率はぐっと減らせます。

 

4-1. 副業がバレる仕組みは“住民税の金額差”

住民税は、原則、

  • 本業の病院:給与から天引き(特別徴収)

  • 副業がある人:本業+副業の合計から税額が決まる

という流れで決まります。

つまり…

本業だけ働いているはずなのに、住民税が妙に高い

→ 事務さんが気づく → 副業してる? となる

これが 看護師さんの副業バレの9割 です。

 

4-2. 副業バレを防ぐカギは“住民税の普通徴収”

副業の申告時には、

住民税:自分で納付(普通徴収)

病院から天引き(特別徴収)

を選ぶかどうかが最大のポイントになります。

普通徴収にすると、
副業分の住民税が病院にいかず、自宅に納付書が届くため、
病院側にはバレにくくなります。

ただし、自治体によっては
“普通徴収NG(強制的に特別徴収)”の場合もあります。

そのため、

「絶対にバレない保証」はない

でも

「バレる確率を大きく下げることはできる」

というのが正しい理解です。

 

※会社が直接給与から住民税を徴収する「特別徴収」は、理由が無い場合は原則会社が行うことが法律で決まっています。

ですので、住民税の支払方法を「普通徴収(自分で納付)にしたい」と会社側に伝えたときに、理由を聞かれる可能性があります。

 

4-4. 看護師さんが絶対に知っておきたい“バレ対策”

① 副業が“給与扱い”の時は特に注意

アルバイト・派遣・スポットなどの給与所得は、
住民税が病院側に伝わりやすいです。

給与=自動的に特別徴収されやすいから。

給与系の副業はバレやすいと覚えておくと安心。

 

② 申告書で“必ず”住民税の選択欄をチェックする

確定申告時に
「住民税は自分で納付する」 に必ずチェック。

これを忘れると100%病院側へ通知がいきます。

 

③ バイト先にも「扶養なし」で提出する

“扶養控除申告書”をバイト先に出すのはNG。

提出すると

  • バイト先であなたが「主たる給与」に扱われてしまい

  • 病院側に「従たる給与」として通知がいく
    → むしろバレやすくなる

という逆効果になります。

 

4-5. 看護師さんの場合、病院の就業規則を確認しておくと安心

看護師の場合、

  • 夜勤に影響が出る

  • 院内感染対策

  • ダブルワークの事故やトラブルのリスク

  • 医療安全

といった理由から、副業を「禁止」または「申請制」にしている病院も多いです。

ただ、

  • 収入補填のための月数万円の副業

  • 単発スポット

  • 美容・オンライン系で病院とかぶらない副業

であれば、
“黙認”している病院もかなり多いのが実情です。

 

4-6. まとめ|バレる・バレないは「住民税」だけ理解すれば大丈夫

副業が病院にバレる理由はただ1つ。

住民税の通知で“金額が合わない”と気づかれるから。

ここさえ押さえれば、
副業でトラブルになるリスクはぐっと減らせます。

 

5. アルバイト・業務委託で違う?副業の種類別 税金の扱いをやさしく解説

看護師さんの副業は「働き方の形」がとてもバラバラ。
そのため、どの税金ルールが当てはまるのかが人によって違います。

ここでは、人気の副業を5つに分けて、
「税金どうなるの?」をまとめていきますね。

 

5-1. アルバイト(クリニック・デイサービス・訪問など)|“給与扱い”で20万円ルールは関係なし

まずいちばん多いのがこのパターン。

  • クリニックの外来

  • デイサービス

  • 介護施設

  • 訪問入浴・訪問看護(非常勤扱い)

  • 夜勤専従のスポット

などなど、病棟勤務以外の“もう1つの職場”で働くケースですね。

税金の扱い:給与(=病院と同じ)

  • バイト先で源泉徴収される

  • でも「年末調整」は基本できない

  • 本業と副業の給与を“合算”して確定申告が必要

✔ ポイントは20万円を超えているかどうか? ・20万円以下=確定申告義務なし ・20万円以上=確定申告義務あり

注意:所得税の申告においては20万円以下の場合は申告義務はありませんが、別途住民税の申告は必要です。

確定申告をすると住民税も自動的に申告されるのでおすすめです。

 

5-2. 派遣・単発スポット(MC・スポット夜勤など)|これも“給与扱い”で申告が必要

MCナースネットなどで単発バイトしている看護師さんも多いですよね。

これも“給与扱い”なので20万円を超えているか要注意

  • 金額に関係なく申告が必要なケースが多い

  • バレやすい(普通徴収できない可能性高め)

という特徴があります。

 

 

5-3. 業務委託(美容施術・美容イベント・PR看護師)|経費が使えて節税しやすい

最近増えているのが、美容・PR系の業務委託。

  • 美容クリニックの施術サポート

  • 美容イベントでの接遇や施術補助

  • SNSやPR案件のサポート

  • インフルエンサー寄りの発信

などがここに当たります。

税金の扱い:報酬(=雇用されていない)

  • 「支払調書」をもらうことが多い

  • 源泉徴収される場合とされない場合がある

  • 経費を引いて利益を計算する

  • 利益が20万円超えたら申告が必要

“利益”で判断することが大事!

たとえば…

  • 報酬:30万円

  • 経費:12万円(交通費・メイク用品・勉強代など)
    = 利益:18万円 → 20万円以下なので申告不要の可能性あり

報酬が大きくても、利益が少なければ申告不要になるケースがあります。

 

5-4. メルカリ・ハンドメイド・ネット物販|“利益が出たら”申告が必要

  • メルカリ転売

  • ハンドメイド販売

  • せどり(物販)

などは 雑所得 に分類されることが多い副業です。

基本の考え方は業務委託と同じで、

✔「利益20万円以下なら不要になる場合あり」

という扱い。

ただし、
「自分の私物を売っただけ」は基本非課税なので安心してくださいね。

 

5-5. SNS収益(YouTube・インスタ・TikTok)|“広告収入”は雑所得になることが多い

フォロワーが増えてくると、
企業PRや広告収益が入る看護師さんもいますよね。

こちらも基本は「雑所得(報酬)」扱い

  • 収益がある

  • 経費を引く

  • 利益が20万円超えたら申告が必要

という流れです。

 

5-7. 看護師さんにおすすめの副業タイプは?

実は…

✔「バレにくい」

✔「調整しやすい」
✔「経費が使える」

という理由から、

美容系の業務委託
オンライン系の報酬タイプが人気です。

一方、

  • 給与タイプの副業(クリニック・派遣)は、住民税でバレやすく、所得20万円超えで申告必須。

という特徴があります。

 

6. 看護師さんが知っておくと得する“節税ポイント”

副業を始めた看護師さんの中には、

  • 「税金で思ったより手元に残らなかったらイヤだな…」

  • 「できれば少しでも節税したい」

そんな気持ちを持っている方も多いと思います。

実は、副業の種類によっては
ムダな税金を払わずにすむ“節税ポイント”がたくさん”あります。

ここでは、看護師さんが特に使いやすいものだけを
やさしくまとめました。

 

6-1. 業務委託やオンライン副業なら“経費”が使える

アルバイトや派遣などの「給与タイプ」では経費は使えませんが、
業務委託・美容イベント・SNSなどの「報酬タイプ」では
経費を使って税金を抑えることができます。

✔ 経費にできる可能性があるもの

  • 仕事の交通費

  • スマホ代・Wi-Fi代(一部)

  • 化粧品・メイク用品(美容系のみ)

  • ユニフォーム・スクラブ・白スニーカー

  • 撮影用機材(リングライトなど)

  • 勉強会・セミナー代

  • 美容医療の知識に関する書籍

  • カフェ代(作業場所として利用した時は条件あり)

※「仕事に必要だったかどうか」で判断されます。

✔ 経費のインパクトは大きい!

例えば、

  • 報酬30万円

  • 経費12万円
    = 利益18万円

→ 利益が20万円以下なので確定申告不要の可能性まであります。

少額でも、こまめに記録しておくと驚くほど変わりますよ💡

6-2. スクラブや靴・メイク用品はどこまで経費にできる?

美容イベントや美容施術の仕事の場合、
仕事用のメイク用品やコスメが経費になることもあります。

経費になる可能性が高いもの

  • イベント・PR撮影用メイク

  • 美容施術の業務で必要な消耗品

  • スクラブ・白衣(普段着として使わないもの)

  • 病院とは別のシューズ(現場用)

経費になりにくいもの

  • プライベートでも使うコスメ類

  • 仕事か私用か区別できない消耗品

  • 普段使いの洋服

あくまで“仕事に必要かどうか”が基準なので、
「仕事用として買った理由」を自分メモに残しておくと安心です。

6-3. スマホ代・通信費は“按分”するのがおすすめ

スマホやWi-Fiはほとんどの人が私用でも使いますよね。

その場合は、

✔「仕事での使用割合」を決めて、一部だけ経費にできる

(これを“按分(あんぶん)”と言います)

例:

  • スマホ:毎月8,000円

  • 仕事2割・私用8割

→ 経費にできるのは「1,600円」だけ

このように、使った分だけ経費にできるイメージです。

 

6-4. 美容系の副業なら“勉強代”が経費になるケースが多い

美容医療の施術サポートやイベント系の場合、

  • 美容皮膚科の知識本

  • 施術に関するオンライン講座

  • セミナー参加費

などが、副業に必要なスキルのための費用として
経費にできることがとても多いです。

「これって経費?」と迷ったら、
“副業をやるために必要だったかどうか”で判断するとわかりやすいですよ。

 

6-5. 副業の赤字はどうなる?

業務委託などで経費が多いと
「赤字」になることもありますよね。

赤字は“他の所得と相殺できる場合がある”(雑所得の場合は制限あり)

ただし、雑所得の赤字は引けないケースもあるため、
そのあたりは後で詳しく説明しますね。

 

6-6. 医療従事者が使いやすい“控除”まとめ

節税と言えば、控除を使うのもおすすめ。

特に看護師さんは、

  • 医療費控除(家族の通院・薬代で使える)

  • 社会保険控除(払った分そのまま控除)

  • 生命保険控除

  • 寄付金控除(ふるさと納税)

など、生活に密着した控除が使いやすいです。

副業だけでなく、
本業と合わせて節税できるので知っておくとお得です。

 

6-7. まとめ|経費と控除を知るだけで“手取りが全然違う”

副業って、ただ働くだけじゃなくて、
「どうやって手元に残すか」まで考えると、もっと賢く続けられます。

  • 経費

  • 控除

  • スマホ按分

  • 仕事で必要な購入品

こうした小さな工夫だけで、
副業の“手取り”は大きく変わってきますよ。

7. 副業の確定申告はどうやる?スマホでできるか・必要書類まとめ

「確定申告って難しそう…」
「パソコンないけど大丈夫かな?」

そんな声をよく聞きますが、安心してください。
いまは スマホだけで申告ができる時代です✨

看護師さんが必要な部分だけ、
できる限りシンプルにまとめますね。

 

7-1. まず何を準備する?|必要な書類リスト

副業の種類によって準備するものが変わりますが、
基本的には以下があればOKです👇

📝 本業(病院)で必要なもの

  • 源泉徴収票(毎年12月〜1月にもらう)

 

📝 アルバイト・派遣(給与扱い)の副業

  • 副業先の 源泉徴収票
    (もし年末にもらえなかったら、担当に言えば発行してくれます)

 

📝 業務委託・美容・オンライン副業(報酬扱い)

  • 支払調書(必須ではないけどあると便利)

  • 報酬が振り込まれた明細

  • 経費のレシート・領収書

  • スマホ代やWi-Fiの按分計算メモ

 

📝 書類以外で必要なもの

  • マイナンバーカード(スマホ申告に便利)

  • 銀行口座

  • 医療費やふるさと納税の控除証明(あれば)

 

7-2. スマホ申告は“マイナンバーカード方式”がいちばん簡単

確定申告のやり方はいくつかありますが、
看護師さんにいちばんおすすめなのは

スマホ+マイナンバーカード

…だけで完結する方法。

アプリを入れて読み取るだけなので、
わざわざ税務署に行く必要もありません。

 

7-3. スマホでの確定申告の流れ(超シンプル版)

ここだけ読めば全体の流れがつかめます👇

 

① 国税庁の「スマホ申告サイト」にアクセスする

検索で「確定申告 スマホ」と入れればすぐ出てきます。

 

② マイナンバーカードでログイン

  • スマホのNFC機能で読み取るだけ

  • パスワード(4桁)を入力して完了

 

③ 所得の種類を選ぶ

看護師さんはだいたいこの2つだけでOK👇

  • 給与所得(本業+副業のバイト)

  • 雑所得(報酬・オンライン副業など)

難しい部分はスルーして大丈夫。

 

④ 源泉徴収票の数字を入力

本業と副業分(給与の副業がある場合)の
源泉徴収票の数字を そのまま転記するだけ

 

⑤ 経費がある場合はレシートを見ながら入力

交通費や備品など“必要だったもの”を入力。

 

⑥ 控除(医療費・ふるさと納税)があれば入力

 

⑦ 住民税の欄で“自分で納付(普通徴収)”にチェック

これ、バレ対策で超重要なポイント!
絶対に忘れないでくださいね。

 

⑧ 銀行口座を入力して送信

これで完了です✨
(早ければ10分〜15分でできます)

 

7-4. freee(フリー)やマネーフォワードを使うべき?

看護師さんからよく質問があるのがこれ。

結論は👇

✔ 副業の金額が少ないなら、国税庁のスマホ申告で十分

✔ 副業30万円超、経費多め、人によってはfreeeがラク

特に美容系の委託やSNS副業は、
明細や経費が増えることが多いので、
アプリで管理した方がラクな人も。

ただ、ほとんどの看護師さんは
シンプルな申告で済むケースが多いので、
まずは国税庁のスマホ申告でOKです。

 

7-5. 期限はいつまで?遅れたらどうなる?

✔ 申告期間

毎年 2月16日〜3月15日

✔ 遅れたらどうなる?

  • 延滞税

  • 無申告加算税

などがかかる可能性があります。

ただし、

  • 初めての申告

  • 少額

  • 故意でない

場合は、比較的軽い対応で済むことが多いです。

 

7-6. まとめ|スマホでできる時代!怖がらなくて大丈夫

確定申告はむずかしく見えるけれど、

  • スマホだけでできる

  • マイナンバー読み取るだけ

  • 入れるのは源泉徴収票の数字だけ

という、とてもカンタンな仕組みになっています。

「やってみたら意外とすぐ終わった」
と話す看護師さんがほとんどですよ。

8. 副業で損しないために|“手元にいくら残るか”早見表

副業の相談で一番多いのが、この質問。「結局、どのくらい税金が引かれて、どのくらい残るんですか?」税金は複雑に見えるのですが、
実はざっくりとした“めやす”を知っておくだけで、
副業の働き方がとっても決めやすくなります。ここでは、看護師さんがよくある金額を例に
「どれくらい手取りになるか」 をイメージしやすいようにまとめました。

8-1. まず知っておきたい“税金のかかり方”の基本

副業にかかる可能性がある税金は主に3つ。

✔ 所得税

報酬や給与から引かれる税金。
副業の金額が大きいほど増える傾向に。

✔ 住民税

翌年6月からまとめて支払う税金。
「バレる・バレない」の分岐点にもなる重要ポイント。

✔ 社会保険

アルバイトの時間数が増えると加入対象になることもあり。ただし、看護師さんの副業では
社会保険が増えるケースはかなり少なめなので、
ほとんどの方は所得税+住民税だけを考えておけばOKです。
 

8-2. よくある副業額別“手取りイメージ”

ざっくり理解していただきたいのは…

👉 給与タイプ(バイト)は「手取り約85〜90%」

👉 業務委託タイプ(報酬)は「利益に対して10〜20%ほど税金」

というイメージ。では具体例を見てみましょう👇
 

💰 副業で10万円稼いだ場合(給与タイプ)

  • 源泉徴収:約1,000円〜2,000円
  • 手取り:約9.8万円〜9.9万円(当月)
  • 翌年住民税:約1万円前後
👉 実質の手残り:8.8万〜9万円くらい
 

💰 副業で30万円稼いだ場合(給与タイプ)

  • 源泉徴収:約3,000円〜4,000円
  • 手取り:約29万前後(当月)
  • 翌年住民税:約3万円前後
👉 実質の手残り:26万〜27万円ほど

 

💰 副業で30万円稼いだ場合(業務委託・報酬タイプ)

  • 経費が使える
  • 経費10万円使った場合 → 利益20万円
    → 20万円以下なので申告不要の可能性あり
    ※このケースは最も“実入りが良い”パターン
👉 実質の手残り:20万円まるっと残る場合も

 

💰 副業で50万円稼いだ場合(業務委託タイプ)

  • 報酬50万円
  • 経費15万円
    → 利益35万円
  • 所得税+住民税:約3.5万円〜7万円ほど
👉 実質の手残り:28万〜31.5万円ほど

 

8-3. こんな副業は“手残りが良い”傾向があります

看護師さんにおすすめなのは…

✔ 美容・PR系などの業務委託

└ 経費が使えて、利益の調整もしやすい
└ バレにくい(住民税の扱いしだい)

✔ オンライン系(SNS発信・ライティング等)

└ スマホ代・通信費などが按分しやすい
└ 必要なものが少ないので利益が出やすい逆に…

✔ クリニック・派遣・単発などの“給与タイプ”

└ 経費が使えず、税金も固定
└ バレやすい
└ 住民税のコントロールがしにくいという特徴があります。
 

8-4. 副業は「いくら稼ぐか」より「どんな形で稼ぐか」のほうが大事

看護師さんの場合は特に、

👉 給与タイプか、報酬タイプか

👉 経費が使えるかどうか

👉 住民税をどう処理するか

 

この3つで、副業のメリットが大きく変わります。数字に苦手意識がある方でも、
“働き方の種類”だけ覚えておけば大丈夫ですよ。
 

9. よくある質問

副業と税金の話は、とにかく「これ合ってるのかな?」という不安がつきもの。
ここでは、看護師さんからよく寄せられる質問に、できるだけわかりやすく答えていきます。

 

Q1. 副業していることって、年末調整でバレませんか?

バレません。年末調整では「本業の病院分」しか扱われないからです。
副業がバレる原因は、ほぼ 住民税の金額 です。

年末調整についてはこちら

看護師の副業と年末調整はこれだけ!確定申告が必要な人・いらない人をやさしく解説

 

Q2. バイト先も“年末調整してくれる”と言われました。出していいの?

NGです。副業先に「扶養控除申告書」を出すと、
副業側が“主たる給与”扱いになり、病院に通知がいきやすくなります。副業(バイト・スポット)は 扶養控除申告書を提出しない のが基本です。

 

Q3. 20万円以下なら本当に確定申告しなくていいの?

ケースによります。20万円ルールが適用されるのは

  • 報酬タイプ(業務委託・オンライン)
  • 本業で年末調整済み
    この2つを満たした場合のみ。

バイトなどの「給与」は関係ありません。

 

Q4. 病院に絶対バレたくない…普通徴収にすればOK?

バレにくくはなるけど、“絶対”はありません。理由は自治体によっては
給与(副業)を強制的に特別徴収にするところがあるから。とはいえ、普通徴収を選ぶことで
バレる確率は大きく下げられます。


Q5. 経費って、どこまで使っていいの?

“仕事に必要だったかどうか”が基準です。美容施術やイベントの場合は、

  • 交通費
  • コスメ(業務で必要な範囲)
  • 衣装・スクラブ
  • 書籍・勉強代

などが経費として認められやすいです。

 

Q6. 医療美容系のアルバイトと、美容委託って何が違うの?

  • アルバイト=給与(経費使えない/バレやすい)
  • 業務委託=報酬(経費使える/バレにくい)

という違いがあります。「美容が好きだからやりたい」という方は、
業務委託を選ぶ看護師さんも多いです。


Q7. 副業が赤字になったらどうなる?

赤字は基本「繰り越し不可」です。ただし、雑所得の扱いによっては
赤字にしても意味がないパターンもあるため、
経費は「実際に必要だったもの」に絞るのがおすすめです。

 

Q8. 確定申告はスマホでも本当にできますか?

できます!マイナンバーカードを読み取るだけなので、
10〜15分で終わる看護師さんも多いです。


Q9. ふるさと納税は副業してても使えますか?

もちろん使えます。本業+副業の合計所得によって
控除の上限額が変わるだけなので、
むしろ副業している人こそ“得しやすい制度”です。

 

Q10. 副業したら社会保険料も上がりますか?

ほとんどの看護師さんは上がりません。理由は、副業先が
「短時間勤務=社会保険の加入条件に満たない」
ことが多いからです。※フルタイム級で副業している場合は例外があります。

 

Q11. バレるのが怖いから確定申告しない…はアリ?

絶対にNGです。

  • 未申告で追徴される
  • 悪質と判断されるとペナルティ
  • 過去分まで遡って指摘されることも

副業はきちんと申告さえすればトラブルになりません。むしろ、正しくやっておいた方が一番安心です。

 

 

10. まとめ|税金の仕組みを知れば、副業はもっと安心して続けられる

副業と税金の話って、最初はちょっと難しくて、
「結局どうすればいいんだろう…」と不安になる方も多いと思います。

でも、ここまでの内容を読んでいただければ、

  • 申告が必要なケースはどれか

  • バレる仕組みは何なのか

  • 副業の種類で税金がどう変わるか

  • 経費を使って手元に残す方法

  • スマホで簡単に申告できる流れ

このあたりが、もうクリアに見えてきたはずです。

実は、副業の税金は“難しい専門知識”よりも、

✔ 働き方の種類(給与/報酬)

✔ 住民税の扱い(特別徴収/普通徴収)

✔ 経費をちゃんと記録する習慣

 

この3つさえ押さえておけば、
トラブルやバレる心配はほとんどなくなります。

そしてもうひとつ大事なのが、

「副業を続けていくことは、あなた自身の選択肢を増やすこと」

ということ。

  • 収入のゆとり

  • 生活リズムの調整

  • 新しいスキルを身につける楽しさ

  • 美容系やオンラインでの“やりたいこと”への挑戦

副業は、看護師としての働き方を
もっと自由に、もっと自分らしくしてくれるものです。

税金の仕組みを理解しておけば、
その一歩はもっと安心して踏み出せます。

あなたの“自分らしい働き方”を、
これからもそっと応援していますね。


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