看護師給与調査 2025年7月版
希望額に“調整感”?求人とのギャップが再び拡大か
1. 求職者の希望賃金、今月はやや下がるも高水準キープ
2025年5月(令和7年5月)のデータによると、看護師の求職者希望賃金の平均額は289,753円。
前月(291,965円)と比較するとやや減少(−2,200円ほど)していますが、依然として29万円前後の高水準です。
「希望額が少し下がった」とはいえ、これは一時的な調整とも受け取れます。
年間推移で見れば、むしろここ半年で相場は底上げされている状況です。
2. 求人賃金は堅調。最高値は過去2年で最も高い水準に
求人賃金の最高値:332,388円(前月比+6,500円)
求人賃金の最安値:272,407円(前月比+1,200円)
今月は、特に最高賃金の上昇が目を引きます。
これにより、「希望額」と「最高提示額」の差が4万円以内に収まる月が増加傾向にあり、条件交渉が成立しやすい市場環境が続いていると考えられます。
ただし──
最安値は27万2,000円台で足踏みしており、給与における施設間格差が依然として大きい点には要注意です。
3. グラフで振り返る、ここ1年のトレンド変化
3本のラインから、以下のようなトレンドが見て取れます:
🟠 求人賃金(最高値):
過去12ヶ月で最も高い水準に。施設間の人材獲得競争が背景に。
🔵 希望賃金(平均):
一時的な波はあるが、27万円台 → 29万円台へ移行。
⚫ 求人賃金(最安値):
長期的には少しずつ上昇。260,000円台から270,000円台へ安定遷移。
✅ 今月の注目ポイント
希望賃金はわずかに下がったものの、求人の最高水準は引き上げられている
相場としては“攻め時”よりも“見極め時”に入ったとも言えます
4. 6月の転職市場は“待ち”ではなく“動き”のタイミング
「今月のデータは5月末だけど、今もう6月だし…動くの遅いかも?」
そんなことはありません。
むしろ6月は“転職活動を始める人が本気で動き出すタイミング”です。
春入職者のミスマッチが明らかになり、欠員が出やすい
採用予定枠が埋まらず、“急募・好条件求人”が表に出てくる
採用側も一人ひとりに向き合いやすい時期で、選考通過率が上がりやすい
夏前の今こそ、“気になる求人にアプローチしてみる価値がある時期”なんです。
5. 【まとめ】市場は“チャンスあり”、でも選び方がより重要に
今月のデータからわかることは──
求職者側の希望額は高止まり傾向(=安売りしなくてOK)
求人側の提示額も上昇中(=交渉の余地あり)
ただし、施設による差は広がりつつあり(=“見極め力”がカギ)
転職を成功させるには、“どこでもいい”ではなく、「自分に合う職場を、ちゃんと選ぶ」ことがますます重要になってきています。
6. ナースハーバーでは、データ×人の目で“納得の転職”をサポート
ナースハーバーでは、最新の賃金データと、地域ごとの施設情報を照らし合わせながら、
あなたにとってベストな職場を一緒に探していきます。
✔ 地元・非公開求人もご紹介
✔ 給与・条件交渉も丁寧にサポート
✔ 面接対策や職場見学の相談もOK
まずはLINEから気軽にご相談ください📩