第3章:「家から近い」を前向きに伝えるコツ
「家から近い」はちゃんとした志望動機になる。
でも、そのまま言うと“ラクしたい人”に見えがちなのが難しいところ。
大切なのは、「だからどう働けるか」「どう貢献できるか」までつなげて話すことです。
ここでは、印象よく伝えるためのポイントを4つご紹介します🌸
◆ コツ①:「近さ」がもたらすメリットをセットで伝える
ただ「近い」だけじゃなく、“だからこそ何ができるか”を伝えるのがコツ。
たとえば…
「通勤時間が短いことで体力的にもゆとりが持て、仕事にしっかり集中できると考えました」
「通勤の負担が少ない分、長く安定して働きたいと思える環境だと感じました」
“近い”という条件が、勤務継続・パフォーマンス維持につながることをアピールすると、説得力が増します◎
◆ コツ②:長期的な勤務意欲とセットにする
採用担当がいちばん気にしているのは、「この人、すぐ辞めないかな?」ということ。
だから「近い=無理なく通える=長く働ける」と伝えれば、定着の見込みあり!とプラス評価につながります。
「自宅から近く通いやすいため、長期的に腰を据えて働ける環境だと感じました」
こういう一言があるだけで、受ける印象はかなり違いますよ。
◆ コツ③:家庭やライフスタイルに触れるときは“前向きに”
特に子育て中・介護中などの方が「家から近い」を理由にするのはとっても自然。
でもそのまま「家のことがあるので、近くで働きたいです」とだけ言うと、やや消極的に聞こえてしまうことも。
なので、こんなふうに表現してみると◎
「家庭との両立がしやすい環境だからこそ、仕事にもしっかり向き合えると考えました」
「子育てと両立できる距離感であることで、無理なく長く働き続けたいと思いました」
“だからこそ働きやすい”という前向きなニュアンスに変えるのがコツです!
◆ コツ④:+αで「職場への興味」も足してみる
最後に、もし少し余裕があるなら、
「なぜこの職場なのか?」を一言でも入れるとグッと完成度が上がります✨
「自宅から通いやすい距離であり、かつ地域に根ざした医療を行っている点にも魅力を感じました」
「無理なく働ける環境に加えて、スタッフ同士の雰囲気の良さにも惹かれ、志望いたしました」
つまり、“近さ”をきっかけにしながら、「働きたい理由」に着地させるのが理想です。
第4章:「家から近い」志望動機の言い換え例文集(シーン別)
ここでは、あなたの状況に合わせて使える“言い換えパターン”をご紹介します。
丸写しはNGですが、自分の言葉にアレンジして使えばOK✨
ぜひ、参考にしてくださいね!
🚌 通勤ストレス軽減をアピールしたいとき
「通勤に時間がかからない分、体調管理や生活リズムを整えやすく、仕事にもより集中できると感じたため、志望いたしました。」
「これまでの職場では長距離通勤による疲労が課題だったため、無理のない通勤圏内で、より質の高い看護を提供したいと思いました。」
👶 子育てや家庭との両立を伝えたいとき
「子育て中のため、通勤負担の少ない環境を選びたいと考えておりました。こちらの職場であれば生活とのバランスを保ちながら、看護師としての役割にも全力で取り組めると感じ、志望いたしました。」
「家庭との両立がしやすい環境だからこそ、仕事にもしっかりと向き合いたいと考えております。地元で長く働ける職場として応募いたしました。」
🧑⚕️ 長期的に働きたいという意志を伝えたいとき
「自宅から近く、安定した生活リズムで働けることで、長く勤務を続けられると考えました。地域に根ざして腰を据えて働きたいという気持ちから、応募させていただきました。」
「通勤の負担が少ない職場であることは、無理なく働き続けるうえで大きなポイントになると感じました。長期的なキャリアを見据え、こちらの職場を志望いたします。」
💬「働きたい意欲」もセットでアピールしたいとき
「家から近いことはもちろんですが、〇〇科に力を入れている点にも惹かれました。以前の経験を活かしながら、通いやすい環境でしっかりスキルを磨きたいと考えております。」
「地域密着型の医療に携わりたいという思いがあり、自宅からも通いやすいこちらの施設で、長く貢献していきたいと考えております。」
👩💻 迷ったら使える“バランス型”例文
「自宅からの通勤がしやすいことに加え、職場の雰囲気や業務内容にも魅力を感じたため、志望いたしました。無理なく通える環境であることで、より長く勤務できると感じております。」
ふだん「書くのが苦手…」「うまく言葉にできない…」という方も、
この章の例文をベースに、自分らしい言葉で整えてみてくださいね🌿
次章では、もし「家から近い」以外にもちょっと何か足したいな…というときに使える+αのヒントをご紹介します!
第5章:「家から近い」以外に伝えられる+αのヒント
「家から近い」って理由だけでも、ちゃんと伝え方を工夫すれば十分なんですが、
もし余裕があるなら、ちょっとだけ“+α”を添えてみると、より自然で説得力のある志望動機になります。
ここでは、「何を足せばいいの?」というときのヒントをご紹介しますね🌸
◆ ヒント①:施設の理念や特徴に共感したこと
採用側としては、「うちに興味を持ってくれてるんだな」と思えると、やっぱりうれしいもの。
なので、「理念」や「取り組み」などに共感した点があれば、軽く触れておくと好印象です。
「家から通いやすく、かつ〇〇に力を入れている点にも惹かれました」
「地域とのつながりを大切にしているという方針に共感し、応募いたしました」
病院・クリニックのホームページにある「理念」「ごあいさつ」「取り組み紹介」などを読んで、ちょっとでも共感できるポイントがあれば、ぜひ添えてみましょう◎
◆ ヒント②:自分の経験と“接点”を見つける
「この職場のスタイルや診療科は、自分の経験が活かせそう!」という気づきがあれば、
それを伝えることで、“即戦力感”や“相性の良さ”が伝わります。
「以前〇〇科で勤務していた経験があり、そちらを活かして貢献できればと思い志望いたしました」
「患者さんとの関わりを大切にしていた経験から、地域密着型の医療方針に魅力を感じました」
過去の職場や、実習・研修・アルバイトなども含めて、「ちょっとでも共通点ないかな?」と考えてみると◎です。
◆ ヒント③:見学時・説明時の印象を書くのもアリ!
実際に職場見学をした方や、面談・説明を受けた方は、そのときの印象を一言入れると、**“ここを選んだ実感”が伝わって◎**です。
「見学時にスタッフの方の雰囲気がよく、安心して働けそうだと感じました」
「〇〇さんのお話を聞き、自分もぜひこのチームの一員として働きたいと感じました」
見学や面談は、“あなただけの体験”なので、その感想はすごくオリジナリティのある志望動機になりますよ✨
◆ 迷ったときは“シンプル+誠実”がいちばん強い
「いやもう、ぜんぶ難しい!」「これ以上ひねり出せない!」というときは、
無理に飾ろうとせずに、シンプルで誠実な言葉にするのが一番いいです。
「無理なく通勤できることで、仕事と生活を安定させながら、しっかりと働いていきたいと考えています。」
…これだけでも、ちゃんと気持ちは伝わります。
採用担当者も人間なので、背伸びしすぎた言葉よりも、その人の本音や等身大の考え方を大切にしていますよ🌱
まとめ:「家から近い」だけでも、ちゃんと志望動機になる
「志望動機って、もっと立派なことを書かなきゃ…」
そう思ってモヤモヤしていた方も、少し気がラクになったのではないでしょうか。
「家から近い」──それだけでも、十分“働きたい理由”になります。
だって、看護の仕事って体力も気力も使うお仕事。
通勤時間や生活リズムは、仕事を続けるうえでとても大きな要素です。
それを正直に伝えることは、決して逃げでも妥協でもありません。
ただ、「近いです」だけでは“ただの移動距離の話”で終わってしまうので、
そこにちょっとだけ「だからこう働ける」「こう貢献したい」という気持ちを添えてあげる。
たったそれだけで、グッと印象が良くなります✨
無理にキラキラした志望動機をつくらなくても大丈夫。
あなたの生活に合っていて、あなたらしく働けそうな職場を選ぶ──
それが一番、長く心地よく続けられる転職になるはずです😊