看護師給与調査 2025年5月版

1. 求職者の希望賃金は、月額28万円台が新たな基準に

神奈川労働局のデータを見ると、令和3年当初は月給27万円前後だった希望賃金は、
令和6年・7年には28〜29万円台が安定して見られるようになっています。

📈 令和7年3月時点では「284,091円」
📈 令和6年4月〜12月は「290,000円前後」が継続的に出現

希望額は明らかに上昇傾向にあり、看護師の「価値」と「期待」が高まっている状況がうかがえます。

 

2. 求人賃金の動きはどう?

最高値はじわじわ上昇、最安値との格差も拡大傾向

  • 求人賃金の最高値は、常に31〜33万円台で推移しており、直近では33万円超えも確認されています。

  • 一方、最安値は25〜27万円台が続いており、格差は月額5〜6万円以上に広がっています。

つまり「どこで働くか」で年収換算で60〜70万円の差が出るケースも。

「看護師はどこでも引く手あまた」ではありますが、待遇にはバラつきがあるため、職場選びの情報力が問われる時代に突入しています。

 

3. グラフで見る!看護師の転職市場トレンド

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▼ 3本のラインが物語る「市場のリアル」

下のグラフでは、令和3年4月〜令和7年3月までの約4年間にわたるデータを、3つの視点から可視化しています。

  • 🟠 求人賃金 最高値(オレンジ)
     → 病院や施設側が提示する「最大額」。年々少しずつ上昇し、現在は月33万円前後まで上昇傾向。

  • 求人賃金 最安値(グレー)
     → 最低提示額は横ばい傾向が続いており、26万円前後にとどまっています。

  • 🔵 求職者希望賃金 平均額(青)
     → 上下の波はあるものの、明確に右肩上がり。令和3年は27万円前後だったものが、直近では28〜29万円台が続出。

 

📈 見どころ1:希望賃金と求人賃金の“ギャップ”は埋まりつつある?

ここ数年で特に注目したいのは、求職者の希望賃金が、求人賃金の最高値に近づきつつあることです。

  • 昔は「希望より提示額がだいぶ低い」状況も見られましたが、

  • 最近は「希望と提示の重なり」が増えてきており、現実的な条件で転職しやすいタイミングともいえます。

ただし、最安値のラインが上がっていないため、「給与で選ぶなら職場選びが超重要」なことに変わりはありません。

 

📉 見どころ2:希望額が一時的に落ち込む月も。何が起きている?

青のラインを見ると、時折「希望賃金平均が下がる月」も見られます。
これは、たとえば以下のような要因が考えられます:

  • 新卒やブランク明けの求職者が増える時期(春)

  • 一時的な景気不安や感染症拡大などによる“様子見ムード”

  • 派遣やパート希望者の増加

そのため、「全体は上昇傾向」でも、月ごとの波は存在することを念頭においておくと安心です。

 

🧭 グラフの活かし方:自分の「希望額」はこの中でどこ?

このグラフを見ながら、次のように考えてみてください:

  • 「私が希望している金額って、今の市場の中では高い?普通?」

  • 「最低提示額よりずっと高くても応募して大丈夫?」

  • 「そもそも、希望額が高いならどんな施設を狙えばいい?」

こうした問いに答える“目安のツール”として、相場グラフはとても有効です。
転職活動の指針として、グラフはあなたの武器になります。

 

4. このデータからどう動く?転職を考える看護師さんへ

給与データを眺めていると、「なるほど、上がってるなあ」で終わってしまいがちですが、大事なのはそこから**“自分はどうするか”を考えること**です。
ここでは、グラフから得られる気づきを、転職活動の行動に落とし込むためのヒントをご紹介します。

🧭【ステップ1】希望額は“感覚”ではなく“データ”で決める

「なんとなく30万円はほしい」
「今よりちょっと上がればいいかな」

──そんな曖昧な基準では、交渉の場で不利になることもあります。
今回のデータを見れば、現在の相場は月28万〜29万円台がボリュームゾーン。
あなたの経験や働き方(夜勤あり・オンコール・管理業務など)を加味しながら、根拠のある希望額を設定することが重要です。

💡 例:「夜勤ありで月28万円は少し低めかも」「日勤常勤で29万円なら十分交渉できるかも」など

 

📝【ステップ2】求人票は“数字”だけじゃなく“背景”も読む

同じ月給30万円でも、内訳や条件は施設によって大きく異なります。

  • 基本給と手当の割合;手当込みで30万だと、賞与が少なくなることも
  • 昇給・評価制度:キャリアアップで年収アップが見込めるか
  • 残業・人員体制:実質的な労働時間と業務負担に注目
  • 有給取得率:働きやすさの裏側をチェック

データだけで安心せず、「なぜこの給与なのか?」を読み解く力を持つことが、後悔しない転職につながります。

 

🤝【ステップ3】条件交渉は“ひとりで抱え込まない”

「もっと給与を上げたいけど、言いづらい…」
「希望を言ったら落とされそうで不安…」

そんなときこそ、私たちのようなキャリアアドバイザーの出番です。

  • 希望条件が市場的に妥当かを客観的にアドバイス

  • 求人先に“角が立たないように”条件交渉を代行

  • 応募前から詳細な待遇を確認・調整可能

「希望する働き方を、しっかり伝えていいんだ」と思えるようになると、転職活動のストレスはぐっと減りますよ🌿

 

💡転職は「見つける」だけじゃなく「選ぶ」「整える」時代へ

今回のデータ分析から見えるのは、看護師の価値が見直されつつある今が「動きどき」であるということ。
ただし、給与だけに目を奪われず、総合的な条件で“選ぶ目”を養うことが、満足度の高い転職には欠かせません。

 

5. まとめ:看護師の価値が見直されつつある今、転職は「慎重かつ積極的に」

✔ データから見えるのは「看護師の待遇改善がじわじわ進行中」なこと
✔ ただし施設間格差が大きいため、情報収集と見極めが重要
✔ 希望額と相場のバランス感覚が、成功のカギ!

 

6. 看護師の転職ならナースハーバーにご相談を

「これって高望み?」「もっといい職場ある?」
そんな迷いがあるときこそ、地域密着型の紹介サービスを活用してください。

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参考文献:厚生労働省 神奈川労働局「求人・求職バランスシート【職業安定課】令和6年度~令和3年度」(2025年05月02日参照)

※本データは、神奈川県労働局が公開している「求人・求職・賃金バランスシート(看護師/カテゴリ:13保健師・助産師・看護師)」をもとに、令和3年4月〜令和7年3月の期間で集計し弊社独自で作成したものです。
※掲載している金額は平均値・最高値・最安値であり、すべての求人に該当するものではありません。あくまで目安としてご覧ください。
※実際の求人条件は個別に異なりますので、詳細についてはお気軽にご相談ください。

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